■九州 ハゼロウ100%植物性のロウ
学名
: Rhus succedanea
抽出部位
: 果実
原産地
: 福岡県筑後地方
ハゼロウはハゼノキの果実から採取されたロウ状の固体です。
ハゼロウは木ロウとも呼ばれますが化学構造上はロウ(wax)ではなく植物油です。成分としてはパルミチン酸が77%、オレイン酸が12%、日本酸(japan acid)が6%を占めます。
ミツロウ軟膏との違いは、ハゼロウ軟膏は独特の香りがあり、べたつかず、腰が強くて塗りやすく、落ちにくいのが特徴とされています。なお、ハゼノキはウルシ科ですが、かぶれの原因となるウルシオールは樹液や葉に含まれていて、ハゼロウの中には存在しません。
軟膏を作る場合は、ハゼロウと植物油を1:3以下の割合にするとマットな感じに。1:4~1:5の割合で用いると肌に乗せたときに溶け始める柔らかい軟膏が楽しめます。